看護師としての医療の視点を勉強してきました。医療は西洋医学の観点が中心になっています。
主に、西洋医学は疾患別に病理をとらえます。例えば、心不全であれば薬理的に何が必要か。
それに対して必要な看護は何か。バイタルサイン(血圧・脈拍・体温・SPO2・呼吸数の値について)を元に、何が起こると悪化の兆候なのか。
また、急性期(病気になったばかりの時期)・慢性期(治療が進み病態が落ち着いてきた時期)と期ごとに分けてそれぞれ看護展開していく事も西洋医学ならではの観点といえると思います。
つまり、病態の原因を特定し、特に手術や薬を用いてその原因へダイレクトにアプローチしていく事が西洋医学といえると思います。

一方、東洋医学は、病態の原因を追究するのではなく、身体を全体的にとらえます。例えば、腰痛症(腰に痛みが出てそれが長引く病態)の患者様の場合、身体を全体的にとらえ身体が冷えすぎたのか・暖かすぎたのか、水分不足が原因か(腎の気の低下)足のいがみが原因か、また首のゆがみが原因か、姿勢の問題か、もしくは食事の内容に何か問題がないかと身体全体に対してアプローチをしていきます。
もちろん、どちらが優れているという話ではありません。
当院では、患者様に対して両方の側面からアプローチしていきます。
